TOMATIN Aged 8 Years[トマーティン 8年]

スコッチ
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本日はトマーティン8年というボトル。

トマーティンというウイスキーがスーパーのアルコールコーナーに贅沢に並んでおり、蒸溜所が日本企業(宝酒造)の持ち物であることは知っておりましたが、頂き物なのでどういう素性のボトルか?細かいことはまったく存じません。

しかも「8年」という(微妙な年数の)ボトル。

たまたまお酒を切らしたタイミングで開封したのですが、よくよく表示を見ると1リットルボトルでした。確かに普段と違う威圧感を感じましたが、ちょっと飲みたい気分の時の開栓でしたのでガブ飲み系で楽しみました。

ということで…

スーパーで見るボトルはノンエイジですし、この8年というボトル情報はネットでも少ないし、ご本家チャンネルの動画にも「50年、36年、30年、18年、14年、12年、レガシー」…8年はいずこへ?

空港販売専用とかかな?と思っていたらビンゴ。

サイトには「Travel Exclusive Whisky」、ボックスにも「TRAVEL RETAIL EXCLUSIVE」と書いてあり免税店用みたいですが、海外サイトに「35ユーロ」とあり、日本円だと5,200円?えっ!?

ちょっとお高い印象ですが…

Tomatin 8 Year-Old Whisky | 1 litre whisky offer
The Tomatin 8-Year-Old has aromas of vanilla-sweetened baked apples and pears developing into deeper dark fruit flavours...

 

トマーティン 8年 の感想

ほとんど情報を持ってないのでどんな情報が転がっているのか探してみたのですが、動画も数えるほどしかなく心細いばかり。ちなみにトマーティンというのは地名らしいです。

Browse Our Range of Travel Retail, Duty-Free Whisky
Discover our exclusive global travel retail single malt scotch range of duty-free whisky. Find your flavour at all major...

で、先ほど書いた通り簡単に言えば免税品扱いなのでフラッグシップではなくスピンアウト系なんですね。だから余計に情報がないようです。一応8年、16年、21年、45年をトラベルリテール商品として流通させてるそうです。

分かっていることは、まずバーボン樽、そしてシェリー樽で8年熟成されていてアルコール度数40度ということだけ。あえて特徴を書くと1リットルボトルなので迫力がありますよね。瓶も特注だし空ボトルをホールドしたくなる雰囲気を持っていることぐらい。

国際評価 : なし

蒸溜所としての受賞歴はありますが8年ボトルとしては見当たりませんでした。

色が若干薄めなところが期待も薄めですが…

あきらかに若さを感じる色味

さて、基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…

開栓時の印象は久しぶりにレーズンを感じました。多少ハチミツのような甘さも香ります。アルコール感もありますがツンとした嫌味はほとんどないです。

ストレートで飲むと甘さは香りよりはるかに薄い印象で、甘さよりスパイシーさが際立ちます。青リンゴや洋梨も感じますが、それよりもスパイシーさに引っ張られる感じ。ものすごく穀物感、グレーンな感じがします。余韻としてわずかにスモーキーさを感じますが気にならないレベル。ロックにするとスパイシーさはそのままに喉越しはドライ増し。

ストレート・ロック共に甘さは控えめ。且つ余韻も短めです。なんとなく熟成されてない印象を受けます。ハイボールも試しましたがかなりドライ。余韻が短いというか、無いというか…そのせいだと思いますが喉越しはスッキリしていて軽い印象。

  • 初心者おすすめ度 : ★☆☆☆☆
  • アルコール感 : 殆ど気になりません
  • 喉越し : ドライ
  • 香り : 若い青リンゴ、若い洋梨
  • リピートしたい度 : リピートはないと思います

普段このタイプのウイスキーを飲まないので新鮮でしたが、あまりにもドライで若い印象でした。

中年のオッサンが20代女性と会話して全く噛み合わない感じ。だけど相手は女性であり、大人であり、それなりの個性もあり…そんな感じでしょうかね。

率直な感想として、お値段ほどの深さを感じられません。しかしマズイか?と聞かれると、マズくもないんだけど、でも「これ、オーナーほんとに日本の会社なの?」と問いたくなる荒っぽさ。

だけど今回のボトルを含め10年前後のウイスキーは全体で見るとエントリーレベル。さりとて30年オーバーのウイスキーを飲み比べる勇気もナシ。初心者にはお勧めしないボトルです。

調べているとやはりスモーキータイプのブランドは「Cù Bòcan(ク・ボカン)」で知られ、こちらはピートがしっかり効いてるそうで、且つ辛口ドライ。

そっち系が好みの方には評判がよさそうです。

 

トマーティン8年はかなり辛口ドライ系ですね。相対的に「スパイシー、辛口、ドライ、フレッシュ」といったキーワードが際立ちます。

甘さや深さをほとんど感じません。

しばらくアマゾンサイトで色々なボトルを眺めていたのですが、私が好きそうなのは「トマーティン 2009 カリビアン・ラム・バレル・フィニッシュ」とか「18年 シェリーカスクフィニッシュ」あたりだと満足度も高まりそうですが、いかんせん頂き物なのでおいしく頂戴するのみ。

ただね、たまたまですけどね、昨日あたりから急に気温が上がって暑いじゃないですか。そのタイミングでこれをハイボールで飲むと「喉越しスッキリで悪くないなー」なんて感じます。

(もちろん秋冬になると疎遠になると思いますが)

ドライと書くと「土っぽい」とか「木質っぽい」というイメージもありますが、不思議と複雑な香りや味わいにまとまりを感じるので、いわゆる、こういう「仕様」ということでしょうね。基本的に甘口が好きなのでリピートはないですが、辛口が好きな方は試す価値アリかと思います。

トマーティン8年、ごちそうさまでした。

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