THE SINGLETON MALT MASTER’S SELECTION[シングルトン オブ ダフタウン モルト マスターズ セレクション]

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THE SINGLETON MALT MASTER'S SELECTION[シングルトン オブ ダフタウン モルト マスターズ セレクション]
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本日はシングルトンのシングルモルトです。

た・ぶ・ん、2022年の2月ごろに買ったものと思われます。ボトル肩にホコリが積もっているような状態で発掘されました。今回キレイに見えますが現実はそんな感じです。

(そもそも宅飲み消費と思っていましたのでね、そういうボトルもございます)

お店で見かけても、とても特徴的なフォルムのボトルなので「なんか変わってるけど…」と思っては通り過ぎを繰り返しておりましたが、ふと見ると「シングルモルト」の文字。おそらくこの文字を見て買ったボトルと思われます。

(たぶん)

余談ですがこうしてボトルを写真に撮ると他のボトルとなんら変わりませんが、ボトル背面はフラットで、かつボトルカラーはブルーというかブルーグリーンのような色味。そして容量は700mlです。ですので写真を見ると中身が若干濃い色に見えますが、中身はどちらかといえば薄い色味という計算された容器に思えます。

(多少床板の影響もありそうだけど)

ということで、少し蒸溜所の雰囲気も感じながら下調べ開始。

 

ザ・シングルトン モルト マスターズ セレクションの感想

シングルトンは3つの蒸溜所が異なる内容を同銘柄で作っているそうで、今回手にしたものはダフタウン蒸溜所のブレンド番号1106番と書かれたもので、このダフタウンが手がけるものは欧州向け商品なんだそうです。

(なぜに来日?)

見てのとおりノンエイジボトル。買った記憶がまったくないので調べると12年ボトルが3,500円ぐらいだったので2,000円台かな?と思っていたら「モルトマスターズ セレクション」というボトルであることに気づきました。お値段は4,000円前後らしいです。

(なんで12年より高いんだ?)

まぁ気になるよね。12年より高い理由が。

なんで?なんでだよ、と。

ということでちょっと調べたのですが、そもそもダフタウン蒸溜所は120年以上の歴史を持つそうで、この時点で「スゲーな」とか思うわけですが、そのマスターオブモルトで親しまれるブレンダー「クレイグ・ウィルソンさん」によるブレンデッドウイスキーなんだそうです。

熟成はヨーロッパ産とアメリカ産の2種類のオーク樽だそうですが、それ以外にワイン、シェリー、バーボン樽も使われていると書かれていました。これが当初のブランディングのようです。

(なんや、手間がかかっていることは察してきた)

元々量販を手がける蒸溜所だったそうで、だからこそ100年以上も続いたのだと思いますが、おそらくディアジオグループの戦略として、その大量のウイスキーを扱う蒸溜所に「モルトだけのを作らせたら面白くね?」みたいな発想かな?とか妄想していました。

現在の仕様はファーストフィルのバーボンカスクとセカンドフィルのシェリーカスクで熟成させた原酒のバッティングだそうで、人によっては「12年よりも甘くて飲みやすい」みたいな記事も見つけました。そしてセカンドフィルの割合が多く設定してあることでベタな分かりやすい味ではなく「ほのかな、上品な味を楽しめる」とも。

それでサブタイトルが「EASY & MELLOW」なんでしょうね。つまり「バーボン&シェリー」。

(それで私もこれを買ったのかもしれません。アルツハイマーなもので…)

そしてこのボトル形状ですけどね、インスピレーションはヒップフラスコとかスキットルと呼ばれるアレの700ml版ですね。そう言われると納得です。確かにそれに近い形状。力士の普段着だとポッケに入るかもしれませんね。

(横幅約10センチだけど)

そもそも3つの蒸溜所が同じ商品名で世界展開している時点で十分ややこしい話ですが、昔はゴテゴテしたボトルデザインだったようで、これでもかなりスッキリさせたそうです。

まぁ今でもロゴ周りに「PERFECTLY BALANCED」 とか書いてありまして、まだ「削げ落とせるだろ」とか思いますが空きスペースが我慢できないデザイナーですかね。

ぶっちゃけ、この「MALT MASTER’S」という単語が初見でガチっと認識できないのでデザインは失敗かと思います。

(だってこれが際立つだけで手に取る確率は上がると思うから)

そんなダフタウン蒸溜所のシングルトンですがおすすめの飲み方は「ロックかカクテル」という記事も見つけました。さすがにこれだけウイスキーばかり飲んでいますと企業戦略も頭に入ってきましてね「ははー、そーゆーことが。飲みやすく仕上げてるな」とか想像するわけですが実際は飲んでみないとわかりません。

国際評価 : たぶんないとおもいます。

情報を調べていますとね、出てくるのは「12年、15年、18年」ばかり。

もう終売扱いにしてるのかな?その辺りのことはよくわかりません。しかし発売当時のコンセプトは「好きなように飲め」だそうです。

https://www.thesingleton.com/about

さて、基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…

開栓するととてもフルーティーな印象です。干しブドウの香りが際立っているように感じます。アルコール臭や煙感はほとんど感じません。

ストレートを口に含むとアルコールがピリピリ来ました。しばらく口に含んで転がしていましたけど、案外ホールドできるところからしておいしく整えある印象。多少バニラやハチミツも感じますね。オレンジのような爽やかな印象もあります。とてもおいしいです。

加水するとアルコール感は激減。僅かに苦味がありますが格段に飲みやすくなりました。30mlに対して水5mlぐらいが好みです。やさしい香りも残っています。ロックでも香りが立ちますね。メロー(熟した)という表現は分かる気がします。これノンエイジですけど飲み応えもあり、確かにバランスがいい。

いずれの飲み方も後味に甘さを感じます。多少オイリーで滑らかな感じも。好印象です。

  • 初心者おすすめ度 : ★★★☆☆
  • アルコール感 : 鼻では感じますが喉ではおとなしいです
  • 喉越し : オイリーでスムース
  • 香り : レーズン、ハチミツ、バニラ、オレンジ etc
  • リピートしたい度 : リピートはアリだと思う

結論から言えばとてもおいしいウイスキーでした。これを買って放置していた自分を褒めてやりたい。でかした!という味。欲を言えばストレートでもう少し甘い香りが立つとそそられますがノンエイジボトルでここまで仕上げてあるだけで贅沢ですかね。

久しぶりに旨くてチビチビ飲みたいと思いました。ホントに。

細かく言えば星3.8ぐらい。

なんていうか、私は基本的にストレートかトワイスアップで飲むことが多いのですが「ストレートでおいしい」というのはよくある話です。そして「加水するとおいしい」というのもよくある話ですが、どちらでもおいしというのは価格が下がるほどに確率も下がりますがこれはおいしい!

初心者おすすめの1本にエントリーしたいぐらいです。が、過去エントリーと比較して深味のない、特徴のない、癖のない印象ですので却下。

しかしトータルでは初心者向けな飲みやすい1本に感じ「そこそこオススメ」認定。

(ほのかでも確かな甘さが心地よい)

余談ですが、ウイスキーを注いでいる時にちょっとこぼしましてね、そのせいで比率が「酒3:水7」ぐらいの水割りが出来てしまいました。当然もったいないので飲んだのですが、アルコール臭ゼロ。

舌にピリッとも感じない、薄めのハニーシロップみたいなノリで一気飲みできる味でした。

このボトルが4,000円ぐらいとなれば値頃感も踏まえ、常飲酒としては決して安くないですが初心者でもお勧めできる部類に入ると思います。

しつこいですが、初心者でも飲みやすい!

ただし、若干のアルコール臭を考えると、少しウイスキーに慣れて、もう少し複雑な味に挑戦したいけど「絶対にハズレは嫌だ」といった方におすすめです。これを飲んでアルコール臭が嫌な場合はウイスキー撤退もやむなし。

発売当初のコンセプトが「好きなように飲め」ですから、その通り好きに飲んでよい1本。

確かに変なクセもないし、フルーティーだし、ベタベタの甘さではなく、ほのかな甘さがお好みの方にもよい感じ。うまい!

シングルトン オブ ダフタウン モルト マスターズ セレクション、ごちさうさまでした。

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