本日は台湾南投蒸溜所のOMAR(オマー)シェリータイプを開栓。台湾といえばカバランがサントリーのマーケティングもビビる快進撃で価格も高騰の一方ですが、まずはリーズナブルな方から楽しみました。
なんでこれを買ったかというと、どちらかというとスウィート系ウイスキーが好きなもので、オロロソシェリーカスクを使った、しかも台湾産という暑い地域のウイスキーですから「もしやおいしいのかもしれん?」という下心です。
サイトの説明によりますと、少し前の日本専売公社みたいな位置づけの会社ですかね?その辺りの事情を全く存じませんが、いずれにしてもそんなに高くない予算で楽しめるシェリーカスクウイスキーなんですが、その実力やいかに…。
すこし話がそれますが、その会社(工場)がある場所が気になってクグると以下の場所でした。場所的には台中です。視覚的に知りたかったのは緯度。気候や素材に恵まれるとこの位置でウイスキーが産まれるんですね。
オマー シェリータイプの感想
栓をあける前に、なんといってもこの色味。シェリーカスクを思わせる濃い色がちょっと期待感を盛り上げてくれます。匂いの段階で少しオイリーな感じを受けます。少し香草系の香りに混じったほんのり甘い感じ。いわゆるバニラ感は少なくアルコール感も控えめ。
香りはちょっと微妙なんですが…味は…
基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…
- 初心者おすすめ度 : ★★☆☆☆
- アルコール感 : あまり感じません
- 喉越し : なにかで割って飲むのがおすすめです
- 香り : とてもフルーティーです
- リピートしたい度 : 色々飲み倒した後に改めて飲むと発見がありそうです、しばらく放置
正直もっと甘口を予想していたのですが意外と淡白な甘さに手が止まりました。さりとて台湾産シェリーカスクですから世界的にも珍しい独特の個性を持ったウイスキーです。
実は飲んだ後の空になったグラスを嗅ぐとなんとも言えない甘い香りが漂ってきます。
「トロピカルフルーツの盛り合わせ」のような、そっち系の香水のような、香りだけで酔えそうなほど甘い香りです。口で飲んだ際の喉越しの余韻は短いですが、空になったグラスの余韻は翌日まで続きました。
正直言って開栓したその日は「こんな感じかぁ…」と残念に思ったのですが、さすがに700mlを1日で飲み干す元気はなく何日かに分けてチビチビやっていたのですが、残念さの理由はシェリーの余韻が上品すぎて物足りない感じでした。
きれいな女性を見て勝手に「甘い印象」を持って付き合ってみると実際は「淡白」なんだけど、やはりきれいなことに変わりない姿に「へー」みたいな、よくわからない例えになってしまいましたが、いずれにしてもリーズナブルに楽しめる1本です。
これよりもグレンファークラスの方が安くておいしいという意見もあるようですが毎年6〜7%エンジェルズシェアする台湾で作ってこのお値段は大健闘だと思います。個人的にはカスクストレングス(加水せず出荷)のアラン・シェリーカスクを飲んでみたいのですが、最近はもっぱら3,000円前後の価格帯以下にばかりお世話になっており、なかなか手が出せておりません。
なにはともあれ初心者のシェリーカスクウイスキーデビューには悪くないお値段と味だと思います。OMAR(オマー)シェリータイプ、ごちそうさまでした。
追記(2020.06.25)
ここ数日毎晩飲んでますが….かなり旨いですね。
自分が書いたことすら忘れて、駄文を見返しながら飲んでますがロックでもかなり旨いと思います。OMAR(オマー)シェリータイプ、この価格帯では大健闘だと改めて感じた追記でした。
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