今日のウイスキーはアイリッシュウイスキーの「ザ・クワイエットマン 8年」です。このボトルを選んだ深い理由はなく、アイリッシュウイスキーを飲むのも久しぶり。たぶん。
かつてウイスキーで栄華を極めたアイルランドも私が生まれた頃には木っ端微塵だったけど、今再び少しずつ復活してるぐらいの知識しかありません。ちなみにアイルランドで思い出すキーワードは「ギネス、アイリッシュダンス、エアリンガス、ライアンエアー」ぐらい。
見ての通り8年ものですが、そのわりにライトゴールドの色味。もはや色だけで感じるものがありますが、いえいえ飲んでみないと分かりません。しかし…「たぶん軽い飲み口だよね」という予想でいざオープン。
ザ・クワイエットマン 8年の感想
樽は「OAK BOURBON CASK」、瓶詰めは「DERRY N.IRELAND」と書かれておりますので北アイルランドのロンドンデリーにある、その名も「ザ・クワイエットマン クラフト蒸溜所」のオーク樽熟成ウイスキーだそうです。なんだかマニアックな1本を引き当てましたかね。
シアラン・マルグリューという(たぶん)息子さんがバーテンダーだった父親に敬意を表して、父の名前「寡黙な、静かな男、ジョン・マルグリュー」と命名したウイスキーというストーリーマーケティングです。「The Quiet Man remains Irish owned and operated, and proudly independent, just like our fathers taught us to be.」と書かれていますから正真正銘アイリッシュウイスキーです。
基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…
- 初心者おすすめ度 : ☆☆☆☆☆
- アルコール感 : 少し感じますが気になりません
- 喉越し : とてもなめらかです
- 香り : ものすごく薄い、浅いフローラルの香り
- リピートしたい度 : 2度目はないと思います
私にとってはハズレですが、例えて言うとワイルドターキーのクセを若くした印象です。あれも独特の個性ですがこちらは自我が芽生える前の若さが際立つ感じ。
アイリッシュウイスキー経験値が低いので比較できませんがいわゆるピートのようなクセのあるタイプのウイスキーで「初級編だけど変化球な味」という、自分でもメモしきれない感想です。これで8年と言われても熟成感を感じないバカ舌です。
それにしてもこの味は絶対にどこかで飲んだ味ですが好みではないので覚えていません。飲み込んだ後の口に残るゴムのような…。試してませんがハイボールだと軽く飲み干せる気がします。
とても軽くてフルーティーですが初心者向きとは思えないので★ナシですが、今後別のアイリッシュウイスキーを飲みながらバカ舌を訓練して再評価するかもしれません。たぶん「クセがあるウイスキーが好きだけど、スコッチのラフロイグみたいなのは100%ダメで軽いのが好き。重いのは苦手。ちっと複雑形の味が好み」という方向きだと思います。
正直申しましておいしいカテゴリーに入るウイスキーだと感じますが、あくまでも初心者向けには香りの面でちょっとハードルが高いと思います。日本のクラフトウイスキーに比べると関税と酒税と利益が乗ってこの値段となれば大検討しているアイリッシュウイスキーだろうと推察します。
ザ・クワイエットマン 8年、ご馳走様でした。
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