確か4月ごろにバランタイン7年を飲んだはいいものの、テイスティングもそこそこにガブガブやっちゃって「こんど酒屋に行ったらリベンジだな」と思っており、偶然通りかかったやまやを覗いたら、なんだか見慣れないボトルがあったので…ついつい。その名も「スリーシップス プレミアムセレクト ウイスキー 5年」。
こちらは旧ラベルのようです。
その時2本買ったうちの1本で、たしか2,500円ぐらいだったと思います。
手に取った理由は単純で「南アフリカ産」と書いてあったから。しかも「5年」の文字。
百聞は一見にしかず。便利な時代です。
サイトを見る限りですと詳細は横に置き熟成年数だけで見ると「ノンエイジ、5年、9年、10年、11年、15年」とありますから少なくとも15年以上前から経営されてるわけですが、今回手にしてのはローカル価格1500円の5年もの。角瓶よりちょっと高いぐらいなので味は…
スリーシップス5年の感想
正体不明のウイスキーなので調べてみると、これがなかなか面白そうなストーリーマーケティングを展開しておりました。超ざっくりメモると…
中身はいわゆるブレンデッドで、5年以上熟成のモルトウイスキーとグレインウイスキーにプラスしてスコッチウイスキーがブレンドされています。ラベルにも「SOUTH AFRICAN WHISKEY & SCOTCH WHISKEY」と書かれています。つまりブレンドのブレンドで、正確には南アフリカメイドウイスキーですな。Wブレンドウイスキー。
初リリースは1991年だそうで、6代目マスターディスティラーのAndy Watts(アンディ・ワッツ氏)による監修だそうです。へー(棒読
基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…
開栓時の第一印象は「あぁ、この木質感か」という香り。(なんとなく古い)ホワイトオーク樽の焦げた感じのあの香りが(バーボンほどじゃないけど)漂ってきます。個人的にはあまり好きでない香り。
ストレートで飲みましたがアルコールのツンツンした香りはなし。ちょっと土っぽい、泥っぽい、塩っぽい香りも。その後で少し甘い香り。バニラのような、バナナのような、それが消えては現れての繰り返し。
ストレートの味はスモーキー感が前面に出てきます。初心者にはあまり向かない。後味は少しレモンのような胡椒のような酸味やスパイス感もあります。これはスモーキーやピーテッド系を試したい人が飲む登竜門として良さそうな気がします。
- 初心者おすすめ度 : ★☆☆☆☆
- アルコール感 : 少し気になるけど許容範囲
- 喉越し : 香りは重く、まとわりつくねっとり感があるものの、喉越しは軽快
- 香り : オーク樽の焦げた香りが主張
- リピートしたい度 : スモーキー系なのでたぶん買わない
このタイプは味や香りに華やかさが少ないので私が敬遠するタイプ。ちょっと失敗。でもこの感じが好きな人には結構いい線突いてる味だと思います。
ここで記録した同系ウイスキーだとカネマラ。カネマラと比較すると良く言えば若い、悪く言えば雑。私的には「それが個性」といった感じ。もちろんカネマラの方が圧倒的に美味いです。
サイトを眺めているとマスターズコレクションに「チョメチョメフィニッシュ系」の画像。「PINOTAGE CASK FINISH 15年」とか「Fino sherry casks 9年」はめちゃくちゃ旨そうな、私が好きそうな雰囲気を漂わせております。
これ以外に「シングルモルト10年」というのも気になりますな。この辺りに手を出せばアタリだったかもしれませんが、いかんせん私が行った日に見た同銘柄は5年だけが鎮座。
基本的にピーテッド系は私にとってはハズレですが、そのタイプにしては癖のすくない、飲みやすい印象を受けました。
スリーシップス プレミアムセレクト ウイスキー 5年、ごちそうさまでした。
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