AMAHAGAN World Malt Edition No.3 Mizunara Wood Finish[アマハガン No.3 ミズナラウッドフィニッシュ]

ジャパンメイド(ワールドブレンド)
アマハガン ワールドモルト エディション No.3 ミズナラウッドフィニッシュ
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本日のお酒は滋賀県長浜市のクラフトビール製造会社が挑むブレンデットモルトウイスキーAMAHAGAN[アマハガン]World Malt Edition No.3のメモです。お酒を解禁した頃に買っていました。今日が祝日ということに気づき昨日開栓。知られていても人気がないのか?1月の時点で5,500円(送込)でした。なんでかな。

長浜もよく出入りした場所で黒壁スクエアの辺りを何度もウロウロしていたのでクラフトビール会社が在ることは知っていたのですが、その会社がウイスキーも作っていたとは恐れ入ります。

アマハガン ワールド モルト エディション No.3の感想

YouTubeの外国勢による飲み倒しレビューにも出てこない日本発の新参者ですが、地方の小さな蒸溜所でもウイスキー製造方法にこだわってますね。ウイスキー界のミニマリスト。ロゴは改良の余地がありそうですが(黙

作品の味はいかほどか

中身はメーカー記載通り「海外のモルトウイスキーと長濱蒸溜所「Edition No.1」をベースに、ミズナラフィニッシュ」で誕生したのがNo.3らしいです。じつはEdition No.2も飲んだのですがNo.1は飲んでいません。No.1を知らずしてメモるのもアレですがつい先日有名な賞をもらったそうで、「そらーあーた、外人に尋ねられたら答えられるように飲んどかないと」という意味不な(言い訳)動機とともに堪能。なんといってもCategory Winnerですから。

国際評価
▪️ World Whiskies Awards 2020 Japanese Blended Malt Whisky No Age Category Winner

この受賞は喜ばしいことでしょうが、この展開は正に日本人お得意の寝技に持ち込もうとしてる最中なんでしょうね。最近は「さくらカスク」とか「さくらフィニッシュ」も耳にします。なんとなく「ミズナラ」で引っ張って日本スタイルのストーリーでガラガラポンしながら新しいものを生む展開。

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基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…

栓を空けた瞬間爽やかなフルーティーな香りが70%、アルコールのツンとした感じが20%、レーズンのような香りが5%、その他判別不能の香りが5%の印象。グラスに注いでも同じ印象でミズナラの個性はバカ舌&鼻では判断が難しいです。ストレートを口に含むと若干アルコールのツンとした感じが気になりましたが思いのほか飲みやすく感じるのはレーズンな香りのせいでしょうか。全てが喉を通過した後も爽やかな甘みが口の中に残っているような上品さがあります。トワイスアップでは相変わらずアルコールのツンとした感じが残ったまま甘さが雑になった印象。全体的に荒削りな印象なのに口に含むと調和した味に整うのが不思議。自分ではテストの点数が40点ぐらいと予想して戻ってきた答案用紙を見たら65点ぐらいで「おっ」みたいな印象です。飲みやすいけどウイスキー初心者であれば後回しでokの1本です。
  • 初心者おすすめ度 : ★☆☆☆☆
  • アルコール感 : 若さゆえの刺々しさを感じます
  • 喉越し : 喉越しを感じようとする自分の行動が成長段階のお酒に感じます
  • 香り : 軽やかな甘い香りです
  • リピートしたい度 : やっぱりお値段がお高いので2回目はないです
香りも喉越しも軽い印象があり食後酒にストレートとか良さげです。一応ロックでも飲みましたが個人的にはストレートが好みでした。

ご覧の通りトリプル受賞

大手が原酒不足で立ち往生気味ななか、日本全国で「山椒は小粒でもぴりりと辛い」的な小さな巨人が幾つも生まれていますが最初のスタートは大変だったでしょうね。長浜もかつては賑わいがあった場所ですが近代は町起こししないと起き上がれない状態だったわけで、その成功事例として行政の担がれ露出が前面に出すぎた演出的成功が目につき眉唾な印象を与えた感が否めませんが、ローカルで事をなすには四半世紀ぐらいの覚悟が要りますね。飲みながらそんなことを考えていました。
町起こしは、その町に住む人が起きてこそと言われますが高齢化で変化を好まない人が町を牛耳ると結果はよからぬ方向へ進み始めます。持続可能な町には新しい感性を拒まない土壌が大事な気がします。
すっかり話が逸れちゃいましたが…
全体的に甘さが抑えられ、どちらかというとドライ寄りな感じがするので私の好みではないですが、もし外人に尋ねられたら本物志向のウイスキー好きにホイホイとは薦めません。
旅の思い出にリーズナブルな1杯としてであれば「食前食後に飲むのがいいかも」「甘口でも辛口でもなく中辛(カレーかょっ)」「円熟した大人を目指す20代の雑多な苦味あり」で薦めるかな。
なんと申しましょうか…ジャパニーズウイスキーの繊細なラインを感じるのですが、ちょっと違う感じ。例えて言うと高速道路の本線真横の流入口にいる感じ。そんな感じなのでウイスキー大好き外人がウンチクでぶった斬るのを予想した上で薦めたらトークが盛り上がりそうです。

栓は「NAGAHAMA」。プチトリビア。

最近のコルク栓ってこんなんですね

そのむかし岡山県のコルク工場へお邪魔して撮影したことがあるので、多少コルク界のバックストーリーは知っているつもりですが最近のコルク栓ってこんな感じが普通なんですね。その会社さんが供給されているかどうか存じませんが、そのサイトには「ポリオレフィン系樹脂薄膜をコルク栓体にコーティングしてある」と書かれていました。正にそれっぽいコーティング。

テカり具合でお察しの通り。

これだと経年劣化が防げて長持ちしますよね。アマハガンのボトルはさほど興味がないフォルムですがコルク栓は戦の証として残しときたいと思ったのでした。つまり結果セットで空瓶ホールドしそうです。

そうそう、これちょっとお高いのですよ。

お手頃価格で上質なウイスキーが山ほどあるなかでこれを選ぶとなると「オジサン、どんだけ若い子好きなの」といった選び方ではありますが、一応日本人によるブレンドでもありますし、お店で見つければ飲んでおくと、そのうち「あのときの娘、今こーなの」で再会の喜びがあるやも。

でもこういうのを飲むと熟成やブレンドの有り難みがよく理解できます。

AMAHAGAN[アマハガン]World Malt Edition No.3、ごちそうさまでした。

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