本日は正月に注文したクラフトジン「コロンボ 7」のメモです。
(今ごろかょ)
今年のお正月に「ついで買いアイテム」を物色していたら、たまたま1,500円割引だったので購入してみました。開栓したのはつい先日。
(残暑にジンもよいでしょ?)
コロンボといえばスリランカ。スリランカのお酒といえばアラックのメンディス。この程度の知識は持っていたのですが、「スリランカでジン?聞いたことないし買ってみるか」という展開。
とりあえずネット検索すると下のサイトが近いネーミングで…
だけど、ご本家かどうかは分からず。
そしてボトルを眺めていると沖縄の会社が輸入しているのですが、どこから輸入しているのかを確認すると「Distilled And Bottled by Rockland Distilleries Pvt Ltd.」とあり、なんと「Product of Sri Lanka」と書いてあります。
(ほんまかいな?)
そしてこれを日本に持ち込んでおられるのが蛇な会社さん。
個人的にはビジネスに面白そうな空気を感じます。
そしてサイトを発見!
なんとウイスキーも作っておる!これはちょっとお勉強できそうなお酒のようで、ワクワクしてきまたした!
コロンボセブンの感想
情報がないのでボトルを舐めるように見回すと「ORIGINAL RECIPE」「SINGLE BATCH」「LONDON DRY GIN」「HAND CRAFTED」などなど。
スリランカもポルトガル、オランダ、イギリスと植民地史をたどっており「ほんまにそんな歴史あるんかいな?」と疑っておりましたが、サイトにはこんな一文が…
これによると1924年からアラックを作る会社として創業し、続くヒストリーには「植民地政策、経済危機、反乱、自然災害と戦いながら、スピリッツを作り続けてきた」とありました。
余談ですが、いわゆる大東亜戦争のときに日本軍がスリランカ沖までのこのこと出かけてイギリス海軍に一撃を与えたという話はあまり知られてないですよね。
ぶっちやけ大東亜の圏外ですからさすがに人種差別の世直しに出かけたというには無理がある距離だと思いますが、コロンボを空襲していますから当時の日本軍が今では考えられない軍事力というか、精神力というか…妄想はつきません。
日本の敗戦後まもなくスリランカは独立(1948年)したわけですが、イギリスがインド(1947年独立)やスリランカ界隈で幅を利かせていたところ突如日本軍が現れたことでイギリス海軍はちょっと凹んだことが植民地開放を早める契機になったんじゃないかと妄想していました。
結果としてこの一撃以降ふたたびインド洋沖まで出かける体力は日本に残ってないわけですが、それでもこの1撃をどう読むかでイギリスも対応が分かれますよね。
当時のイギリスはバングラディシュ、パキスタン、ミャンマー、マレーシア、シンガポール、香港で植民地ビジネスを展開していましたから、そこらじゅうで喧嘩を売りまくった日本人というのは相当やっかいな民族と思われていたと思います。
こうしてひとつひとつの戦いを追うと、「本当に単なる侵略戦争だったらただのバカ民族だし、計算してやっていたら、これほどやっかいな民族はないな」とか思います。
こういうことを書くと「歴史修正主義者」とか言われますが、歴史は時間が経ってみないと分からないこともあり、たかがジンのメモですが意外な場所のジンだったので色々と妄想して楽しみました。
そしてサイトには1924年8月23日付の「ザ・セイロン モーニングリーダー」という新聞が貼り付けられており「Revolution in the Arrack Industry」という記事。日本は大正13年です。
そして秘伝のレシピは一子相伝みたいで、現在4代目。
元々はアラックの製造会社ですがWW2以降ロンドンドライジンを作り始めたそうです。
使われているボタニカルは「ジュニパーベリー、コリアンダー、アンゲリカ、甘草(リコリス)」とスリランカ産の「シナモン、カレーリーフ、ジンジャー」らしいです。
先に触れた通りレシピは秘伝。
書かれなくても妄想のとおりカレーとの相性がよいそうです。
さて、本日は久しぶりに無色透明のジンに挑戦。久しぶりに飲む度数43%のコロンボ7がいかほどか楽しみです。基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…
開栓時の第一印象はいつものジュニパーベリーです。まずはストレートを口に含むと「甘っ」のひとこと。さわやかに甘い。これが甘草の効果なんですかね。今までに味わったことがないなめらかさです。予想外に飲みやすい。
ジントニックにしてものどごしは超なめらか。いつも飲むジントニックは多少「ピリッ」とした辛さも感じる記憶ですが、これはピリッとした感覚も少ないです。相対的に「味が薄い」印象ですがチビチビ飲んでいると確実に酔いが回ってきますね。これは危険。
普段は作りませんが、冷蔵庫に「愛媛のまじめなポンジュース」があったので「スロージン・フィズ」のようなものを作ってみたところ、スクリュードライバー並みにガブガブ飲めるお酒に変身。これを記録しながら本当に酔っ払ってきました。
- 初心者おすすめ度 : ★★★☆☆
- リピートしたい度 : また飲んでみたいと思う1本
スリランカカレーは北海道のスープカレーほどシャバシャバではないですが、日本スタイルのねっとり、べったりでもなく、(インドカレーもそうだけど)その中間ぐらいの粘り気ですよね。
カレーの辛さもピンキリですが、仮に辛いカレーを食べた時にこのコロンボセブンのジントニックなどを飲めば確かに合いそうな気がします。それぐらい癖のない仕様です。過去1癖のないジン。
どちらかと言えば初心者でも飲みやすいと思います。最近は日本製フラクトジンも色々あって迷いますが、こういったマイナーボトルも一興でおすすめ出来ます。
ただ、本当に1924年からずーっと経営が続いているのか?問われると謎に感じる点も。
サイト稼働が2008年からなんですね。ごく最近ですよね。
レシピは残っていたのかもしれないし、事実存在していたのかもしれないですが、復活させたのかもしれませんね。ただ、月並みですがスリランカと言えばセイロン紅茶な国でもあり、色々なバリエーションが作れそうな気もします。その他のシリーズも機会があれば飲みたいと思います。
コロンボ 7、ごちそうさまでした。
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