本日のメモはサントリーのローヤル。
毎月1本エントリーを続けていましたがついに先月スキップしました。理由はウイスキーを1滴も飲まなかったから。ビールはちょいちょい飲んだのですが…。
4月10日に何を飲もうか迷いながらローヤルに決定。
(和製英語だと「ロイヤル」なのに、これは「ローヤル」という不思議)
実家では歳暮や中元の鳥居ボトルをよく見ましたが飲んだ記憶もなく、値上がり前に一度は飲んでみようとストックしていた1本です。本題の前にひとつ余談ですが…
私がローヤルを開けたその日にこんな法案が可決されました。
このにセキュリティークリアランスは、ごく簡単に言うと「国の大事な仕事をする人は、その人がどんな人となりか事前調査する」というものです。まぁ当たり前の話です。
普通の感覚であればどこの国でも取り組んでいることで、いままで放置していた日本がおかしいわけですが、じゃあ事前調査でどんな身体検査をするか?というと、「家族や同居人の名前や国籍、犯罪や懲戒経歴、情報取扱違反行為歴、薬物乱用、精神疾患、飲酒の節度、経済状況や信用状態」というものが列記されておりまして、このなかの「飲酒の節度」が話題でした。
適性評価の乱用はないのか?人権やプライバシー侵害の懸念ですね。
つ・ま・り、私のように、こんなしょーもない飲酒履歴を書きたくっていると信用を落としかねないという目くそ、鼻くそな話です。かつて「飲みニケーション」なんて言葉もありましたが「ある意味アウトでね?」とか思いながら久しぶりのウイスキーを楽しんだのでした。
話を戻し、いまアマゾンを見たら実売価格3,944円でした。私が買ったのは3,200円だったので、ずいぶんな値上げ幅ですが飲んだ時に「あ、こんなに旨かったのか。もっと早く手を出してもよかったな」と思ったのでした。コロナ禍では2,600円〜2,800円で売られていたのに…。
オフィシャルサイトに書かれていた説明文は…
サントリーの創業者・初代マスターブレンダー鳥井信治郎の名作。瓶型は漢字の酉(酒の器)、栓は鳥居をかたどったもの。1960年の登場以来、日本の高級ウイスキーの代名詞として、豊かな夜を開いてきた。
※日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した製品です。
そもそも3,000円でジャパニーズウイスキーを飲めたことがすごいですよね。
サントリーウイスキーローヤル の感想
このスリムボトルは660mlで、アルコール43度。さほど高くない値段のローヤルをなんで飲まずに残していたかと言うと、おそらくこのボトルデザイン。実際はリーズナブルなのに全体から漂ってくる高級感が開栓を遅らせました。
さすがにここまで作り込んであると、角瓶の安物スクリューキャップと違い「瓶を捨てがたい」とうう感情が湧き起こり、「じゃあ後回し」といった具合ですがラベルからはチープ感が漂ってきます。おそらくラベルを響の紙質にしたら一気に高級感が増しますよね。
(ラベル左側の肩がめくれて高級感だいなし)
それにしてもサントリーはCM量がすごくて、ユーチューブでも山ほどでてきますが、それを見るたびに「やっぱり水商売で原価が安いんだなー」ということを思います。
ローヤルは鳥井信治郎の傑作なんだそーです。そういうふれ込みのマーケティングです。さて、基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…
開栓すると少しのアルコール臭とほんのり甘い香りが漂ってきます。香りはバニラですがスコッチのような強い主張はないです。アルコールのとげとげしさも少ない。この時点で期待感が高まり「マズイやつじゃないない。旨いはず」という確信。すこしドライフルーツのような、名前を言い当てられないザックリとした甘い香りも。
飲む前からなんとなく「軽そう」なイメージでストレートを口に含むと、予想通りの口当たりで後半は若干の苦みとクリーミーな感覚も。やはりほんのり甘口。
トワイスアップはかなり危険。アルコールのトゲがすべて抜け落ち、口の中で永遠に含んでいられるほど丸くなりガブガフ飲めるパターン。個人的にはストレートにスポイドで数滴加水し、まだアルコールを感じるぐらいの濃さでの口当たりが最高でした。
- 初心者おすすめ度 : ★★★☆☆
- アルコール感 : ほとんど気になりません
- 喉越し : 水のようになめらか
- 香り : バニラ
- リピートしたい度 : また飲んでよしの許可が出ています
何が足りないかというと熟成感でしょうか。サラッとした口当たりと喉越しに深さが感じられませんがこんなにおいしかったんですね。それは「複雑さは無い」とも言えますが「素直」な味です。
SNSを見ると、なぜかこのスリムボトルローヤルはスティック漬けを楽しまれる方が多いようで確かに「熟成感の少ない状態に好みの味付けをして楽しむのはアリだな」と思い私もミズナラスティックを買おうとしたら、親が「持ってるよ」という展開。
畑のミズナラを処分したときのゴミだそうで、「ならばそれを使って試してみるか」ということで1本放り込んでいます。それは後日追記したいと思います。
それにしてもローヤルのコピーもまた秀逸で、お酒というのはかくも心を酔わせるものかと感心。ボトル裏面の説明書きも最上級の持ち上げ様です。
サントリーウイスキーローヤル『時を纏い、また艶めく』。ごちそうさまでした。
追記 : 2024.05.03
例のミズナラスティック。
こんな感じでラベルもはがし、漬け込むこと約20日。さきほど匂いを嗅いでおどろいた。当たり前だけどミズナラの香りがしておる!!!本当にしておる!!!
銀座や新地に出没する味覚バカのお金持ちだと騙せるんじゃないか?と思うぐらい、ミズナラ独特の香りを感じます。普段ならとっとと飲み干すのが私のスタイルですがしばらく置いて変化を楽しみたいと思います。
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