昨年末にニッカの「オールモルト」をメモしましたが、その後継であった「モルトクラブ」についてのメモです。違いはアルコール度数が43度から40度へ落ちたことと、カフェモルトの比率が違うそうです。これが現行(休売中)のカフェモルトへと引き継がれていくわけですが、どんな違いがあるのかを確認したくて買ってみました。
事前にネットに転がっている情報ですと「オールモルトの方がやや甘みを感じる原酒がブレンドされていた」なんて記事もみましたが本当かどうかを自分のバカ舌で確認です。
モルトクラブの感想
こちらのボトルは先代のオールモルトより少し背が高いスタイルですが丸みを帯びた雰囲気は踏襲されています。
プラスチック栓も継承されており、中身の劣化がほとんどない良好な状態ですが、ボトル裏面には「20J36C」なる文字が残っており、これを訳すと1997年から2005年の間に発売されたウイスキーと思われます。(たぶん)
モルトクラブは合計3回モデルチェンジしているそうですが、1回目のモデルチェンジ商品だと思われます。
このボトル裏側の解説を見る限り先代の「オールモルト」より今回の「モルトクラブ」の方が切れ味が良さそうですね。「すっきり」と書かれています。おすすめの飲み方に「濃いめの水割り」という表現が昭和を感じさせます。
相変わらず変態製法「カフェ式連続蒸溜機」によだれが出ますな。世界中探してもニッカだけしか出せない味わいというのが日本人としてもそそられます。
飲む前の予想は度数が3度低い分だけ飲みやすいと想像していました。
前評判データとしては、今回のモルトクラブの方が「度数は下がったけどスッキリ辛口度が増す」そうですが、こればかりは飲んでみないと分かんない。
さて、基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…
開栓するとアルコール臭とバニラ香の2軸印象。バニラ香がしっかりしています。アルコール臭を感じますがオールモルトと比較してモルトクラブの方がおとなしいです。ストレートを口に含むと、やはり度数が3度下がったおかけで口の中に長時間含んでも刺すような刺激が減る印象。すこしリンゴの香りもプラスされた味わい。口中で転がした印象は、ズバリおいしい!
後半にピート感が少しありますが、こちらもオールモルトより控え目に感じました。
トワイスアップにするとアルコール臭はグッと減ります。というか消えますね。ただ、後半に苦味が増した気がしました。とはいってもトワイスアップだから飲みやすい。
ロックで氷にまとわりつくウイスキーを眺めながら、トロみを感じつつ、少し時間を置き、ウイスキー1に対して氷の溶け具合が程よく進んだ(たぶん5-10分置いた)状態で飲むと「うまっ!」とか思う味でした。が、余韻は小さいです。見た目と違いサッパリした喉越し。
- 初心者おすすめ度 : ★★☆☆☆
- アルコール感 : 感じますが(オールモルトよりもさらに)控えめです
- 喉越し : 加水(トワイスアップ)がおすすめで、後味はスッキリしています
- 香り : バニラ系
- リピートしたい度 : 試し飲みで満足
やはり度数3度の違いが味の違いに表れていると思います。モルトクラブの方が断然飲みやすい。
(細かい星(★)としては2.8ぐらい)
個人的には先にメモしたオールモルトよりモルトクラブの方が好みで、おそらく初心者はモルトクラブがおすすめです。辛口評に関しては度数の関係だと思いますがあまり気になりませんでした。というか、そのあたりの微妙な味をバカ舌が掴めていないと思います。
モルトクラブを開栓した時点でオールモルトを半分飲み干しておりましたが、飲み比べても初心者が掴むべきはモルトクラブでしょうね。2本の比較ではモルトクラブに軍配です。
(やはり3度の違いは大きいですよ)
水で薄めてるわけですから圧倒的にモルトクラブが飲みやすくて当然。これもまたニッカらしい味の1本と言っていいと思いますが、モルトクラブ最大の特徴を問われると、特徴がないということもあり、リピートしまくって飲むウイスキーでもないです。かね…
酒屋の棚に2〜3千円台で残っていたら飲む価値ありかな、と思います。モルトクラブ、ごちそうさまでした。
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