NIKKA FRONTIER[ニッカ フロンティア]

ジャパンメイド(ワールドブレンド)
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ながらくご無沙汰していました。本日のメモは「ニッカ フロンティア」です。

今年中に100本ノックが終わると思いきや、親の介護に追われて気づけば師走。7月にアップしたグレンリベットのカリビアンリザーブが7割も残っています。

(飲み干す私が飲み干せない状態…)

時折缶ビールや缶ハイボールぐらいは飲んでいましたが、それも味わって飲むというよりはグッと一気に飲んでは寝るの繰り返しでした。

紅はるかの一升瓶芋焼酎を飲みたくて買ったはいいものの未開封のまま半年経過。介護というのは生活のリズムが狂うイベントですな。

(時折ここを思い出してメモしたかったことはあったのだけれど…ついつい…)

ということで、この「ニッカ フロンティア」がいつ発売されたのかも知らないのですが、普段と違う買物ルートのお店でふと視界に入り、「そーいえば、なにか新しいブレンデッドが出るよーなニュースを見ていたような、気のせいのような…」と思いつつ2,000円だったので衝動買いです。

もう衝動買いをしてはダメな年齢なんですが…

(でも、たぶんリーズナブルだよね?)

テレビを持ってない生活者なものでどんなマーケティングをしているのか気になって動画を探したら福山雅治氏とご対面。2,000円のウイスキーにしてはお金をかけてますね。

(いつまでテレビCMなんてやるんだろう…)

 

ニッカ フロンティアの感想

ボトルデザインはシンプルですがニッカの雰囲気は漂ってきますね。バックサイドの輪は「しめ縄」を表しているそうです。正月にも合いそうな装い。

でね、なんでフロンティアなんてネーミングなのか?

ニッカは、半世紀以上前から南極地域観測隊にオリジナルウイスキーを届けている。一瞬でまつげが凍るような氷点下の世界では、標準的なアルコール度数40%程度のウイスキーでは凍結してしまうため、アルコール度数を高めに仕上げる必要があった。そして、味わいは余市蒸溜所のモルトを活かして、ノンチルフィルタードで力強く。過酷な環境で挑戦を続ける、隊員のための特別なウイスキー。これが、ニッカフロンティア開発のインスピレーションの一つとなり、ここで培った高アルコール、ノンチルフィルタードの製法を用いている。

ということでフロンティアのアルコール度数は48度。

この「南極地域観測隊にオリジナルウイスキーを届けている」が気になって調べると、どうやらサントリーも納品しているようですが、南極向けウイスキーは「50%以上のアルコール度数に調整される可能性が高い」らしいです。つまり「50度ぐらいだと凍らない」ということですが、その10度差が体に安らぎとなるか負担となるかは隊員の体力次第ですよね。

(カスクストレングス的納品ということですかね?)

ジム・ビーム(Jim Beam)やジャック・ダニエル(Jack Daniel’s)、北極圏に近いカナダの蒸溜所にも似た歴史があるようですが詳細不明です。

(だれか知ってたら教えて)

ニッカ フロンティア|NIKKA WHISKY
心地よいスモーキーさと濃厚な味わいのウイスキー「ニッカ フロンティア」のオフィシャルサイト。あなたの地図に、まだない場所へ。

ということで前宣伝によると「ニッカの原点、余市蒸溜所のヘビーピートモルトをキーに採用。 心地よいスモーキーさが、クセになる。 薫りも味わいも、 しっかり濃厚で満たされる」そうで、私の苦手なタイプ。

国際評価 : なし

テイスティングノートには「マーマレード、モルト、スモーキー、ピート、ビター、オーク樽」ということで、とにかく余市の特徴が詰まっているようです。

期待すべきは「モルト比率51%」。モルト比率が高いのは「バランタイン17年」や「シーバス12年」あたりの有名どころ。

それにしてもサイトの作りが安っぽいというか、雑というか…お金ケチってるというか。

いや、このご時世ですから十分ですが、ちょっと導線にワクワク感がなく残念ですな。逆にもっとシンプルな方が期待感が増すような気が。

さて、基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…

開封した第一印象は「アルコール臭がかなりキツイな」という刺激臭。そのまま嗅ぎ続けるとだんだんオーク樽が漂ってきました。すこしバニラ感も。

久しぶりのウイスキーですがいつものようにストレートを口に含むと思いのほかアルコール感は小さいと思ったものの、そこはアルコール度数48度。ジワジワとピリピリ。しかし相対的に想像より飲みやすい印象。チビチビと数口飲んでいると、どことなく砂っぽい感覚や柑橘系のフレッシュな印象も。スモーキーという前評判にしては控えめな煙感。後味にビターチョコのような苦味をほんのり感じますね。

ロックも楽しみましたが、ストレートと大差なし。たぶん我が強いんですかね?氷水がチビチビと溶ける程度では個性が勝るようです。

トワイスアップを試すとアルコール感はおとなしくなり少し甘みが冴えますがスモーキー感はキープしたまま。アードベックのよう煙感やラフロイグのような臭さはないですが確実にマディな感覚は残っています。飲みやすさはトワイスアップが勝りますが、どの飲み方にしても煙が襲ってくるので…わたしはロックが好きかな。

  • 初心者おすすめ度 : ★★☆☆☆
  • アルコール感 : 初心者にはピリッとした辛さを感じると思います
  • 喉越し : ビターでマディな感覚
  • 香り : フルーティー(なオキシドール)、バニラ
  • リピートしたい度 : スモーキー好きはリピートもアリだと思う

久しぶりにウイスキーをストレートで飲みましたが、やはり介護中の身ですから酔えませんね。冷静に味わって楽しみました。

やはり2,000円ぐらいで宅飲みできるウイスキーは貴重ですが、競合がデュワーズ、バスカー、バランテインファイネストなど飲みやすいラインが多いなかで、意外と個性的でスモーキーファンには重宝される1本になるような気がしますね。

若い方はご理解いただけないと思いますが、渋柿を渋柿のまま食べた時の口の中に残るあの独特のエグ味のような個性を感じますね。スモーキーウイスキー独特の残煙感。久しぶりに飲みましたけどウルトラライト仕様なのでぜんぶ飲みほせそうです。

確かに「余市Light」みたいなスモーキーウイスキーの入門編によさそうですね。「ニッカ フロンティア」ごちそうさまでした。

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