MIGITA MIZUNARA CASK[右田ブレンデットウイスキー ミズナラカスク]

ジャパンメイド(ワールドブレンド)
MIGITA MIZUNARA CASK[右田ブレンデットウイスキー ミズナラカスク]
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本日は島根県の酒蔵「右田本店」のブレンデットウイスキー ミズナラカスクです。

とうとう100本ノック終了。

(まだまだ続けて飲むけどね)

結局昨年から今年にかけて買って飲んだウイスキーはたったの2本。

暮れにニッカの「N」を飲み干し、1月にはストックのデュワーズのポルトガルスムースを飲み干し、2月に入り新しいものを開栓したいと思い選んだのが右田さん。

Dewar's Aged 8 years -PORTUGUESE SMOOTH-[デュワーズ ポルトガルスムース 8年]
9月は禁酒月の予定でしたが、ちょっとしたきっかけで買ってしまった「デュワーズ ポルトガルスムース8年」のメモです。(つまり飲んじゃいました)

1月に島根県の知り合いから頂いたもので、なんとなく以前にメモした沖縄の新里に似た雰囲気を漂わす1本です。サイトによると創業は「慶長7年(1602年)」。

当然歴史が気になるわけですが…

  1. 関ヶ原の戦い前後
    • 関ヶ原の戦いは徳川家康を中心にした東軍と、石田三成を中心にした西軍が激しく戦い、最終的に東軍の勝利に終わり、家康が日本の支配権を握ることになります。
  2. 日本初の西洋の商館設立
    • 1602年、ポルトガルとオランダが、交易を目的に日本に商館を設立したことが記録されています。オランダは後にオランダ商館(長崎)を中心に貿易を行い、慶長年間において欧州との交易が本格化し、鎖国政策が取られる前の貿易交流が見られました。
  3. キリスト教の伝道活動
    • この年、宣教師たちによる日本での布教活動が続いており、特にローマ教皇からの布教の支援を受けてキリスト教徒の数が増加。しかし、後の江戸時代に入るとキリスト教は次第に禁止へ。

この頃のアジアやアメリカは欧州からの植民地侵食の真っ最中。まるで今の日本そのもの。江戸時代の日本は政治家が国益を考えて行動したおかげで国を鎖国してでも守ったかと思えば…ウイスキーとまったく関係ないことを振り返ってみたり。

 

右田ブレンデットウイスキー ミズナラカスクの感想

創業1602年の日本酒酒蔵が2023年4月にウイスキー製造免許を取得して作ったものが2025年私の手元にあるということは、熟成に3年要するウイスキーの定義はいずこへ?色はベリーライトなので熟成されていないことはすぐに分かります。

(味醂のような色味です。インカコーラなイエローカラー^^;)

色々なウイスキーが流通しておりますが、私でも去年買ったウイスキーが2本というぐらいのインフレですのでブームも去りつつあり、この手のビジネス展開がどこまで通用するのかわかりませんが…

右田さんはこのウイスキーを島根県限定販売だそうで面白い試みですよね。島根県の人口減少も経済活動や社会構造への影響が大きいはずですがそれでも地域限定で展開する「その心」を知りたいところです。

(他県の私が入手して飲める時代なんだけど…)

今回はミズナラカスクを開栓したわけですが、その中身は?というと…

希少なミズナラ樽を使い上品で甘く、ビターな味わいに仕上げました。白檀や伽羅といったオリエンタルな香味は、ミズナラ樽で寝かせたウイスキーならではの逸品です。余韻も長く、ゆっくりと楽しめる一本。まずはストレート、ロックでお愉しみ下さい。

アルコール度数は43度。

開栓後に「ビターな味わいなのか…」とテンションを下げつつサイトには受賞歴を発見。

国際評価 : WWA2024ブロンズ / ISC2024シルバー / IWSC2024ブロンズ
島根県初のウイスキー蒸溜所|右田ウイスキー|右田本店株式会社
レギュラー商品となるブレンデッドウイスキーや、厳選したモルト原酒を使用したピュアモルトウイスキーなど全6種類。島根県の豊かな自然環境で育まれた良質なウイスキーをご堪能ください。伝統を守りながらも新たな挑戦をし続け、実際に口にして頂いた方から...

いわゆるネット転売はさておき、そもそものお値段はリーズナブルな設定らしいので原料は海外産だけど国内製造だからメイドインジャパンみたいなことなんでしょうかね?いまでこそそれも当たり前の感覚ですが、2000年以前の日本は原料も製造も両方揃ってメイドインジャパンが当たり前だったことが懐かしい。

さて、基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…

開封した第一印象は「アルコール臭少々、バニラ香少々、わずかにミズナラっぽい香りが少々」という感じ。グラスに注いでストレートをしばらく嗅ぎ続けたのですが、キツくはないけどアルコール臭が前に出過ぎて、それ以外の香りが届いてこず。おそらく熟成が足りないんだと思います。もうすこし樽感が出ても良さそうですが…。繰り返しですが、アルコール感が出しゃばりすぎて他の存在が隠れてる感じ。

いつものようにストレートを口に含むとアルコールのピリピリ感も小さく口の中でしばらくホールドしても嫌味ゼロ。少しミズナラを感じはしますがハッキリとした主張は感じられず。とても飲みやすいですよ。

ロックはストレートと違い甘味とビター感が迫ってきます。どちらもはっきり分かります。それでも全体的に甘さが勝る印象で飲みやすい。

トワイスアップも甘味とビター感を感じますが、どうにも中途半端なアピール感。ただ、ロックと違いミズナラ感はトワイスアップの方が勝ると思います。ただし、それでもミズナラの主張自体が全体として僅かな印象。

  • 初心者おすすめ度 : ★★★☆☆
  • アルコール感 : 低くて飲みやすい
  • 喉越し : すっきりした喉越しです
  • 香り : バニラ、ミズナラ
  • リピートしたい度 : 島根県民ならアリでしょ

全体の印象を一言で表すと「おいしい」に尽きますね。そして、とても飲みやすい。熟成されていないので複雑な味を楽しめず残念ですが、時間をかけて少しずつ人気商品になるような気もします。

シーバスのミズナラを飲んだ時にとても美味しいしく香りも芳醇で驚いたわけですが、さすがに右田さんは「熟成が足りない」といった感じ。

CHIVAS REGAL MIZUNARA 12[シーバスリーガル ミズナラ12年]
2020年1月から気になっていたシーバスリーガル ミズナラ12年のメモです。気になってから口に入るまでに1年という長い道のり。美味しいという噂でしたし現行品ですから後回しでした。このシーバスですが飛行機の機内免税アイテムで必ず登場するメーカーで...

「白檀や伽羅といったオリエンタルな香味が特徴なウイスキー」というにはさすがにパンチが足りずです。ただ、私も頂き物なので値段を知らないのですがおそらくは3,000円台ぐらいと仮定したら初心者にも飲みやすくおいしいウイスキーの(ほんの)入口に触れられる良品だと感じます。

(値段が気になる…)

ミズナラカスク商品は相対的に高嶺の花で、ここで紹介した中ではデュワーズのジャパニーズスムース8年ぐらいがお手頃価格ですが、デュワーズの方がミズナラ感が優っているように思います。

Ichiro’s Malt Pure Malt MWR Leaf Label[イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ]
本日のウイスキーはイチローさんのミズナラウッドリザーブ。
AMAHAGAN World Malt Edition No.3 Mizunara Wood Finish[アマハガン No.3 ミズナラウッドフィニッシュ]
本日のお酒は滋賀県長浜市のクラフトビール製造会社が挑むブレンデットモルトウイスキーAMAHAGAN[アマハガン]World Malt Edition No.3のメモです。
Dewar’s Aged 8 years -JAPANESE SMOOTH-[デュワーズ ジャパニーズスムース 8年]
本日のメモはやっとこさ「デュワーズ ジャパニーズスムース8年」。すでに発売されて数ヶ月?経過してますが、発売当初は思いのほか手厳しい...

それにしても、ここまで老舗感をアピールされると「ご出身は京都?」といいたくなるぐらいでして普通に攻めて戦えるような気もしますが「1602年」のインパクト…あるのかな?

このままゴクゴク飲むと1ヶ月を待たずして空になるので、久しぶりにミズナラスティック投入で自宅熟成させてみることに。確実に色味の変化を感じると思いますので、そのうち追記したいと思います。「右田本店 ブレンデットウイスキー ミズナラカスク」ごちそうさまでした。

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