本日のメモはキリンの「シングルグレーンジャパニーズウイスキー富士」。
巷でグレーンなのに「おいしい」と噂ですが、サントリーの知多がお好みではなかった記憶があるもので敬遠しておりましたが頂き物とあらば感謝してペロリ。
これ「ジャパニーズウイスキー」なんですね。
2021年8月のプレスリリースにも「キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所のグレーンウイスキー原酒のみを使用した」と書かれておりました。こいつをアメリカで(95ドル前後)展開してるそうですが、感想を書く前に結論を書くと重宝される1本になるのではと思います。これ飲むと知多なんて飲めませんな。
グレーンの印象がガラリと変わる時間となりました。
富士の感想
この富士、国内中規模スーパーでも売ってるらしく、ネットでは若干流通にヘタこいてるのか価格が乱れており1本税込6,600円が2本で5,000円以下というのもちらほら。
ぶっちゃけボトルのラベルデザインがイマイチだと思うんだよね。
いろんな文字が主張しすぎてまとまりがなく、なにより「シンプルさ」が無い。全て同じ意味を指す「富士・FUJI・F」が中途半端に横展開で主張して「船頭多くして船山に上る」な感じ。
収まりが悪い印象。
このポスターみたいに縦展開の方がシンメトリーな感じで落ち着く。ちょっともったいない印象。この際ポスター同様に漢字は取っ払っても良かったかもですね。
(素人が好き勝手書いてますが…)
ネット情報は皆様ぶっちぎりで褒めまくってまして「モロコシがそないウマイの?」と思わずにはいられないほど芳醇な香りを大絶賛。コロナ禍でちゃっかりゴールドアワードを受賞しており本物の予感。なにせコロナ禍ですから。
シングルグレーンでゴールドなのですよ。スゴっ。
基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…
開栓するとアルコール臭は低くほとんど気になりません。それよりもバーボン樽香とバニラが漂ってきます。この時点で「あぁ、この香りはアメリカ人ウケする」と確信。ちょっとお値段が高いけどこれで鍛えて日本旅行のお土産として免税店で釣れる価格展開に納得。
「ワイングラスで楽しめ」と言われてますが流浪生活故にそんな上品なものが手元にないので普通にショットグラスでストレート。グラスに注ぐと一瞬アルコール臭を感じますが、その後漂ってくる甘い香りがなんとも言えない。砂糖やキャラメルを焦がしたような、トフィーのようなコクのある甘さを感じます。なにせグレーンですから。ガチで「うまい」ですな。
バーボン原酒だけで引っ張っていたら、バーボン癖が嫌いな私は「イマイチ」と感じるわけですが「バーボン・カナディアン・スコッチの3種類のグレーンウイスキー原酒をブレンド」というのが素晴らしく調和。
グレーンでこの味となるとジャパニーズウイスキーとして世界に誇れる逸品だと思います。
基本はフルーティーで華やかな香りですが中身は結構複雑で「バニラ、摘みたての新鮮なぶどう、ほんのりキャラメル、ほんのりトフィー」といった感じ。トワイスアップだと甘さは感じるもののバランスが壊れてる印象。ロックは試さず。
- 初心者おすすめ度 : ★★★☆☆
- アルコール感 : アルコール感よりフルーティーな香りが勝る
- 喉越し : おいしいウイスキーを飲んでるゾ!って感じ
- 香り : 全体的にフルーティー
- リピートしたい度 : リピートしたいおいしさ。特にストレートがおすすめ
酒豪でストレートがokだと間違いなく合格な味だと思いますが、お酒に弱い(初心者だ)と氷、水、ソーダで割って飲むわけで、そうすると味がガクンと腰折れして旨み、甘味が急降下する印象。そういう意味で初心者にとっては2〜3つ星ぐらいだと思います。ウイスキー好きには4〜5つ星の味。
シングルグレーンで、5000円で、旨いとなれば納得価格。
いわゆるピーテッドやスモーキー感の癖も少なく、お酒が強い方にはかなり贅沢な飲み心地。二度と知多で散財することはないと思います。
シングルグレーンジャパニーズウイスキー富士、ごちそうさまでした。
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