この場所は「Brewhound Tours」という一見ビール党な名称にウイスキーのことばかりメモっているのですが、今年は「少し上質のウイスキー+ジン」の1年にしたいと思い、最初にメモるジンは広島のクラフトジン「桜尾オリジナル」です。
とは申しましても人生で飲んだジン経験はゴードンズとボンベイのジントニックだけです。
たったこれだけですが、たぶん世界の至る所に置いてあるスピリッツの定番。この味を手がかりに今後はちょいちょいジンもメモりたいと思います。
しょっぱなから少し話がそれますが、このちらの会社は先行して「戸河内ウイスキー」という商品を販売されていますが先日ここでもメモった「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」というニュースについて以下のようなアナウンスをされていました。
すごいですよね。経過措置期間は3年だったと思いますが「ジャパニーズウイスキーにこだわるよ」宣言です。この先3年で日本のウイスキー業界隈は世界基準で残れる業態へと変化するんでしょうね。業界だけで見れば小さな変化ですが、3-4年後は日本の全産業で「日本でモノをつくる意味」の格差が目に見えるということです。
伝統と革新を融合する変態経営のお手本のような展開が面白い会社さんです。2025年にどの会社が残るのか、楽しみが増えました。
まぁ世界戦勝負となればルールに沿って基準を満たしていないとリングにも上がれないわけで、先細り確定の無子高齢国内戦では利益積み増しに限界があります。もちろん人口ボーナス国向けも可能でしょうが…
ずいぶん話がそれちゃいましたが…
それにしてもジンなんてたまにしか飲まなかったものに手をだすなんてね。
桜尾オリジナルの感想
なにはともあれジンの定義を知らずしてメモできませんが、超ザックリ言い切ると「蒸留酒でジュニパーベリー(ネズの実)を使って抽出してれば、それはジン」ということで、各メーカーは何を添加するかで味が変わり、個性を競っているお酒。
添加と書くと添加物みたいですがオーガニックボタニカルのみのジンというのもあるんだそうで、今回飲む会社に至ってはジュニパーベリーすら広島県産を使うこだわりですからジャパニーズウイスキーにもこだわるわけですね。
「桜尾オリジナル」というのがいわゆるスタンダードのジンに相当するそうで、サイトによると全14種のボタニカルが使われており、内9種類が広島県産というこだわりらしいです。
そもそもジンをストレートで飲んだことがない人が今年から挑戦するわけですから、こんな数のボタニカルを飲んで見抜ける由もないのですが…
さて、無色透明のジンに挑戦です。アルコール度数47%ってそこそこキツいですよね。
基本的に味音痴ですが喉越しが快いものを選ぶ傾向があるジジイの率直な感想…
- 初心者おすすめ度 : ★★★★☆
- リピートしたい度 : 飲みやすく、お手ごろ価格なのでリピートはあり得る
まだ最初の1本目なので星の数もいい加減ですが、少なくともゴードンズやボンベイは何度となく飲んだ経験からして、普通に世界で戦える仕上がりですよね。恐れ入りました。
桜尾は2000円前後で買えます。まぁ探せば1000円程度でも見つかります。
ありがたい値段設定です。
ジンもピンキリで、最近話題の京都産に見る「歴史と伝統でドヤ顔商売価格」もまぁよいと思いますがフリマサイトで山ほど出品されてる状況を見るに食傷気味。桜尾のような良心価格でここまで旨いとリピートはあり得るでしょうね。これ、欧州旅の手土産に持参したら現地の方は仕上がりに驚くと思います。とても日本製と思えない美味しさ。デザインもしっかりと作り込まれていて感心しました。リミテッドシリーズの風貌を見るにグランドデザインできてますよね。
やはり「EST 1918年」が効いてますね。昨日今日ポッと出の会社で成せない価格設定。そのうちコロナ禍が落ち着き観光客が戻り始めたら外国人旅行者にもオススメしたい1本です。
最初に手にした1本としては極上の美味さでした。桜尾オリジナル、ごちそうさまでした。
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